(凄い……。煉獄さんの時もそうだったけど……全然……目で追えない!?)
瑠一郎と猗窩座との戦いを目の当たりにした炭治郎は、そう思わずにはいられなかった。
次から次へと繰り出される猗窩座の攻撃を瑠一郎は、まるで初めからそこに来るのがわかっていたかのように、何一つ無駄にない動きで全てを受け流していた。
その流れるような瑠一郎の動きに炭治郎は、目を離す事が出来なかった。
(瑠一郎さんだったら……もしかしたら……勝てるかもしれないっ!)
もうこの戦いが始まってから数分は経っているというのに、瑠一郎の呼吸も一切乱れていなかった。
これなら本当にいけるかもしれない。
瑠一郎さんなら、きっとあの鬼を、猗窩座を倒せる。
その気持ちは、一緒にその戦いを見ていた伊之助も同じだった。
だが、杏寿郎だけは違っていた。
この場にいる彼だけが知っていたから……。
どれほど、瑠一郎の剣術が優れていようとも、上弦の鬼に敵う事はないと……。
~悪夢は夢のままで終わらせよう~
「……かっ……竈門……少年……っ」
「れっ、煉獄さん!? まだ、動いてはダメですよ!?」
「そうだぞ! ギョロギョロ目ん玉! お前は、大人しくしてろよ!!」
杏寿郎が何とか声を上げると、炭治郎と伊之助が慌てたようにそう言った。
それを見た杏寿郎は、首を横に振って応える。
「俺の事はいい……。呼吸で何とか止血は済ませた。それより……瑠一郎は……?」
呼吸で止血する事を優先していた杏寿郎だけが、二人の戦いをちゃんと見ていなかった。
そして、漸く止血出来た為、杏寿郎はそれを目の当たりにした。
息を全く乱す事なく、美しいまでに猗窩座との攻撃を一つ一つ受け流していく瑠一郎の姿を……。
「煉獄さん。瑠一郎さんなら、大丈夫です! 瑠一郎さんなら、きっと――」
「いや…………無理だ」
「えっ?」
それをずっと見ていた炭治郎は、期待を込めてそう言った。
だが、それをすぐさま杏寿郎が否定した為、炭治郎は驚きを隠せなかった。
「このまま戦いが長引けば……間違いなく瑠一郎は……負けてしまう」
「!?」
「おい! アレを見て何でそんなこと言えんだよ! どう見たって、互角にやり合えているじゃねぇかよ!?」
「互角……か。君たちには……そう見えているんだろうな……」
「れっ、煉獄さん……。それって……一体どういう意味ですか?」
杏寿郎のその言葉に意味が、炭治郎たちにはどうしても理解できなかった。
彼らの目には、先程の杏寿郎と猗窩座との戦いよりも瑠一郎の方が優勢に見えていたから……。
実際にそう見えてもおかしくない程、瑠一郎の動きは洗礼されていたから……。
「竈門少年……。俺が……君の刀について話した事、憶えているか?」
「えっ……? 黒刀の剣士が柱になった事がないという事ですか?」
「違う。そっちじゃない。もう一つの方だ」
「もう一つ…………っ!?」
その指摘に炭治郎は、記憶を手繰り寄せた。
そして、その内容を思い出した途端、顔色が一変した。
「…………煉獄さん。確か……瑠一郎さんの刀の色は……!?」
「あぁ。瑠一郎の日輪刀の色は……無色。色は変わらなかった。つまり、鬼殺の剣士としての才能は……まるでないんだ」
その炭治郎の言葉に杏寿郎は、頷くと静かに言葉を続けた。
「鬼との戦いには、全集中の呼吸が不可欠だ。呼吸が使えなければ、鬼の頸を斬り落とす事が困難になる。それが、強い鬼であればある程……。だから、一部の隊士は、それを踏まえて隠部隊に入隊する者も多い」
隠部隊に所属している者の殆どが早く鬼との戦いで戦意が消失してしまった者や鬼殺の剣士としての才能に恵まれなかった者である。
「つっ、つまり、それは……瑠一郎さんがこのままあの戦いを続けてしまったら……」
「間違いなく、瑠一郎の日輪刀は、その衝撃に耐え切れなくなって……折れてしまう」
「「!?」」
杏寿郎の言葉を聞いた炭治郎たちは、瞠目した。
二人は経験した事があったから……。
伊之助は、父蜘蛛鬼との戦いで、そして、炭治郎は下弦の伍――累との戦いでその頸を斬ろうとして、それぞれ日輪刀が折れてしまったから……。
「けっ、けど! あいつは!! さっきから、ずっと刀を折らずに戦ってるじゃねぇかよ!?」
「それは、瑠一郎の刀の扱いが優れているからだ。決して、刀に負担が掛からないように、巧く攻撃を受け流しているからだ。……並の剣士だったら、あんな攻撃を受けただけで、もうとっくに折れてしまっているだろうに……」
「……だから……瑠一郎さんからは、一度も攻撃を仕掛けていなかったんですね。自分の刀では……頸を斬り落とす事が出来ないとわかっているから!?」
二人の戦いをずっと見てきた炭治郎は、そう杏寿郎に問いかけると、彼はコクリと頷いてそれを肯定した。
この真実に関しては、鬼殺隊の中でも知っている人物は、恐らく杏寿郎と当主の産屋敷くらいだろう。
杏寿郎は、その真実を目の前で体験したから……。
以前、十二鬼月を討伐した際、そこに瑠一郎を同行させた事があった。
柱になれる条件の一つとして、十二鬼月を倒すという事があったから、それを瑠一郎に達成させようとしての思惑だった。
それが出来れば、何も気にする事なく、俺の継子にもなってくれると思って……。
その素晴らしい剣裁きによって、瑠一郎は杏寿郎の期待通り、下弦の鬼を見事に追い詰めて、その頸を斬ろうとした。
だが、瑠一郎の日輪刀が下弦の鬼の頸に触れた瞬間、見事なまでに瑠一郎の日輪刀は折れてしまったのだ。
――――……すみません、兄上……。こんな私では……兄上の継子には……相応しくないですよね。
その任務が終わった後にそう言って、哀しそうな笑みを浮かべた瑠一郎の顔が今でも忘れられなかった。
どれだけ、努力したとしても、自分は柱になれないと悟ってしまったあの表情が……。
瑠一郎の為になると思ってやった俺の行動で彼の事を傷付けてしまったとわかった瞬間だった。
そんな表情を見てしまったから、それでもやっぱり諦めきれず、その瑠一郎の気持ちを無視してまで、俺はずっと瑠一郎に継子になって欲しいと誘い続けていたのだ。
瑠一郎が柱になれなくても、俺の傍にいて欲しかったから……。
そして、どうしても、俺の中では納得する事が出来なかったかもしれない。
あれ程の剣術の才能を持っていながら、全集中の呼吸が瑠一郎が使えないという事実に……。
何かきっかけさえあれば、瑠一郎の日輪刀の色も変わり、呼吸も使えるようになるのではないかと、ずっとそう思っていた。
そうでなければ、瑠一郎のあの強さの理由を説明する事が出来なかった。
今でもこうして、上弦の鬼――猗窩座とも互角に渡り合えるほどの強さを――。
――――退けっ! 杏寿郎っ!! そいつは……化け物だ!!
――――……今宵の戦いの中、アレは壊れて、化け物になる。
それだというのに、何故今になってあの昔の父上の言葉が、夢の中で瑠一郎に似た人物の言葉が頭にチラつくのだろうか?
そんな事など考えている暇などないというのに……。
本当に考えるべき事は、瑠一郎に俺の刀をどうやって手渡すかという事だけだ。
例え、瑠一郎が呼吸を使えなくとも、炎の属性を宿している俺の刀を使えば、あいつの頸を斬れるかもしれないのだ。
それなのに、瑠一郎は、俺の刀が折れてしまう事、俺の身を守れなくなる事を気にして、受け取ってくれなかった。
そんな事など気にしている場合ではないというのに……。
だから、早くこれを瑠一郎に――。
「…………どういうつもりだ? 瑠一郎?」
そして、杏寿郎がその方法を必死で考えていた正にその時だった。
猗窩座が不自然に瑠一郎と距離を取って、そう口を開いたのは……。
「何故、お前はそれほどの実力がありながら、俺に全力で刃を振るわないんだ?」
「!!」
そして、次にそう言い放った猗窩座の言葉を聞いた杏寿郎は、瑠一郎以上に動揺した。
彼は、もう気付いてしまったのだ。
瑠一郎が、全集中の呼吸を使えないという事実に……。
* * *
「……仰っている意味が、よくわからないのですが?」
だが、猗窩座にそう言われた当の本人である瑠一郎は、この時は全く動じていなかった。
「寧ろ、癸如きの人間にしては、上手く立ち回れていると、褒めてもらいたいくらいなのですが?」
「瑠一郎こそ、いい加減自分の事を過小評価するのは、止めたらどうだ?」
「…………」
「今の状況を見たら、一目瞭然の事だろう? 俺との殺し合いの中でお前は、呼吸一つ乱れていない。あの杏寿郎でさえ、途中で呼吸を乱して隙が生まれたというのに……まるで、俺の動きが全てわかっているかのような素晴らしい身のこなしだ!」
それについては、瑠一郎も少しだけ驚いていた。
猗窩座が次にどんな攻撃を仕掛けて来るのか、手に取るようにわかったのだ。
それは、杏寿郎と猗窩座が戦う姿を夢で何度も繰り返し見て来たからだろうか?
だが、それだけでは、どうしても納得する事が出来なかった。
あれは、あくまでも杏寿郎と猗窩座が戦っていたものであって、瑠一郎はただ見ていただけに過ぎなかったからだ。
実際に見るのとやるのでは、まるで違うのだ。
それだというのに、瑠一郎は自分が思っていた以上に猗窩座の攻撃を全て綺麗に受け流すことが出来た。
それは、初めて手合わせした相手とは思えないくらいスムーズに……。
まるで、何度も手合わせをしたことがあり、相手の癖を全て知り尽くしているみたいに……。
「……それについて、一つだけ。私から貴方に質問があります」
その疑問を解消したくて、そう瑠一郎は口を開いた。
それを聞いた猗窩座の表情がパッと輝いた。
「! 瑠一郎! お前は、俺に興味を持ってくれているのか!? 嬉しいぞ!! 言ってみろ! お前の質問だったら、いくらでも俺は答えるぞ♪」
「あっ、やっぱりいいです。貴方には……それほど興味はないので……」
「何だと!? そんな冷たい事を言うなっ! 俺は、お前とのお喋りも楽しくて仕方ないのだから♪」
「…………貴方が使っているその武術。……それは、一体何処で学んだものですか?」
若干、猗窩座のそのテンションに引きつつ、瑠一郎は訊きたい事だけを淡々と質問した。
「先程から貴方が使っている武術は、私の〝親友〟が使っていたものによく似ていました。だから、私は上手く対応できたのです。貴方は……彼と戦った事があるのですか?」
「俺の技は、すべて自己流だ。俺は弱者には興味はない。強者と戦って殺した後、そいつのいいところがあれば、それを俺の技として習得していたかもしれないがなぁ……」
「……つまり……貴方は……彼と戦って……殺したかもしれないという事ですか?」
「あぁ、恐らくそうなんだろうなぁ。尤も、そいつが、どんな男だったかすら、俺の記憶には何も残ってはいないがなぁ」
「っ!!」
そう笑みを浮かべて言った猗窩座の言葉を聞いた瑠一郎は、少しだけ息を呑んだ。
どうして、こんなにも彼の攻撃に対してスムーズに動けたのか……。
それは、猗窩座が使う技が瑠一郎が夢の中で出会った青年――狛治が使っていた武術――素流に酷似していたからだった。
あの夢の中で瑠一郎は、何度も狛治と手合わせをしていた。
それもあったから、杏寿郎のあの夢との情報があったから、上手く立ち回れたのだと理解出来た。
そして、それが理解出来た瞬間、瑠一郎の中に猗窩座に対しての怒りが込み上がって来た。
(これは……彼に対しての……冒涜ではないか……)
あの夢の中でも色々あったが、彼は自分の拳で誰かを守ることが出来る素流の事をとても誇らしく思っていたのに……。
それをこんな風に人殺しの道具として使われている事が許せなかった。
猗窩座は、杏寿郎の事を殺そうとしただけでなく、狛治を殺し、尚且つ彼が大切にしていた技を悪用しているのだ。
だが、それと同時に瑠一郎の中に生まれたのは、猗窩座に対しての怒りだけではなかった。
大切な親友を殺したこの鬼を自分の手で決して葬る事が出来ないという失望感も襲って来たのだった。
全集中の呼吸が使えない自分がどう足掻いたとしても、猗窩座の頸を斬る事なんて出来ないのだから……。
だが今はそんな感傷に浸っている場合では決してない。
そもそも、瑠一郎は、初めから猗窩座に勝つつもりでこの戦いに挑んでなどいなかった。
朝日が昇れば、こちらの勝ちなのだから……。
それまで、あと少しだけ耐えればいいのだ。
「……話はわかりました。やはり、貴方とは気が合わなそうです」
「いや、俺はそうは思わないぞ」
「!!」
猗窩座がそう言った瞬間、攻めの姿勢を取った為、瑠一郎もすぐさま刀を振った。
その動作が少しでも遅ければ、猗窩座のその拳を右顔面に諸に食らっていただろう。
猗窩座の拳を日輪刀で受け止めた瞬間、その風圧で瑠一郎の前髪が揺れ、隠れていた右目が露わとなった。
「……死角の方を狙うとは、少し酷いですね」
「! やはり、そっちの目は見えていなかったのか! それでいて、その反応速度! 鬼になれば、きっとその目も元通りになるだろう! そうすれば、お前はもっと強くなれるぞっ! 瑠一郎!!」
右目が見えていなかった事に猗窩座は少しだけ驚いたが、それ以上に嬉しそうな反応を見せた。
「それにその精神力の強さ! 俺にあんな酷い事を言われても全く動じる事なく、俺の拳をお前は受け止めた! 普通の人間なら、ある程度は動揺して、この攻撃も完璧には防げなかっただろうに!」
「あっ、ちゃんと酷い事を言った自覚はあるのですね。一応、傷付いてはいるのですが……」
「そうか! それは、すまなかったなぁ!!」
そう言いつつ、更に攻撃を仕掛けてくる為、本気で猗窩座が謝っているのか瑠一郎は、疑問に思いつつその攻撃を受け流し続ける。
「だが、もう哀しむ必要などない! お前が鬼になりさえすれば、俺がずっと傍にいてやるからなっ! お前は、選ばれし強き者なのだからな!!」
「ですから、私は強くなど――」
「そして、それはお前が一番わかっているはずだ! 呼吸を使えていないお前自身がっ!!」
「!?」
猗窩座の言葉に対して、反論しようと口を開いた瞬間にさらに猗窩座はそう言った。
その言葉に瑠一郎は思わず動揺した。
そんな瑠一郎の姿を見て、猗窩座は確信したかのように笑った。
「…………一体、何の事でしょうか?」
「ここに来て、まだ、恍ける気か? それとも、弱者に興味がない俺なら、騙し切れるとでも思ったのか? 俺との戦いの中でお前は一度も呼吸を使った技を使っていない事も、俺の攻撃は受け止めても、決して反撃はして来なかった。杏寿郎でもやっていた事を俺が気付かないとでも思ったのか?」
「それは……貴方に私の攻撃など当たらないと――」
「何故、そんな事がお前にわかるんだ? 俺の攻撃を完璧に受け流す事が出来ているのに?」
「…………」
その猗窩座の言葉に瑠一郎は、返す言葉が見つからなかった。
強者にしか興味のない猗窩座だったら、このままやり過ごせると思っていたのに……。
「正直、俺は驚きが隠せなかった。お前ほどの力を持ちながら、呼吸が使えない事を……。色も変わっていないその日輪刀で俺を相手にしている事が……。だが、その事が俺には徐々に嬉しく思えてしまった。何故だかわかるか?」
「…………」
やめろ……。やめてくれ……。
そんな事、わかりたくも、知りたくもなかった。
それはきっと、自分自身がずっと考えていた事を彼も思い至ったに違いないから……。
「簡単な話だよ。お前が呼吸を使う必要がない存在だからだ!」
――――……なんだ、それは?
猗窩座の言葉を聞いた瞬間、瑠一郎の頭の中に浮かんだのは、幼き日に自分へと向けられたの父――槇寿郎の冷たい瞳だった。
――――……お前は、お前まで、俺の事を……馬鹿にしているのかっ!!
どうして、このタイミングであの日の事が頭に過ってしまったのだろうか?
思い出したくない、思い出さなくてもいい記憶がどんどん蘇ってしまいそうで怖かった。
――――ちっ、父上! 一体、何を!?
そして、瑠一郎の気持ちとは裏腹に、その光景はどんどん進んでいく。
あの意識が朦朧としていたあの光景へと……。
瑠一郎がほぼ憶えていなかったあの光景へと……。
(いやだ……これ以上は……思い出したく……ないっ……)
知りたくない。思い出したくない。認めたくない。
自分がずっと、心の中で否定し続けていたその事実を……。
そんな瑠一郎の気持ちをまるで嘲笑うかのように猗窩座がさらに口を開いた。
「……お前は、鬼になる為に生まれた存在なんだよ。瑠一郎」
――――退けっ! 杏寿郎っ!! そいつは……化け物だ!!
猗窩座のその声と頭の中に響く槇寿郎の声が綺麗に重なった時、瑠一郎の中で何かが折れる音がした。
それは間違いなく、瑠一郎の心が折れる音だった。
悪夢シリーズの第22話でした!
今回は、前半が煉獄さんと炭治郎くん・伊之助との会話、後半は瑠一郎と猗窩座との対話がメインとなりました。
個人的な解釈でもありますが、全集中の呼吸が使えなかったら、十二鬼月のような強敵とは真面に戦えないと思っています。
あと今までに猗窩座は戦う時には、ある程度会話してから殺しているとFBでは書いてあったのですが、恐らく一方的に話してそうなので、瑠一郎みたく自分の事について質問してきた隊士は初だと思っています。
そして、何気に瑠一郎にトラウマを植え付けていたパパ上殿でした。。。(´・ω・`)
【大正コソコソ噂話】
その一
この時点では、猗窩座と狛治が同一人物だという事を瑠一郎は、まだわかっていません。
それは、瑠一郎が見た夢が道場の人間たちを撲殺するところまでで、狛治が鬼になった瞬間までは見ていないからです。
また、自分と関りがあった人間が鬼になってしまうという考えも持っていなかったからでもあります。
しかし、狛治が死んだ事で猗窩座という存在が生まれたので、猗窩座が言っている事は、当たらずと雖も遠からずだったりします。
その二
狛治と夢の中で過ごした時間はとても短ったですが、今までの誰よりも気兼ねなく話す事が出来た狛治という存在は、瑠一郎にとっても大きな存在になっていました。
だから、名前は言ってはいませんが、唯の友ではなく、親友と瑠一郎は呼んでいます。
その三
全集中の呼吸が使えなくても、日輪刀を用いれば、ある程度の鬼は退治できると思います。
だが、鬼が強ければ強いほど、累のように頸は強固になっていくと思いますので、呼吸が使えない隊士では、歯が立たないと思っています。
※ちなみに村田さんのは薄いですが、ちゃんと水の呼吸の色で日輪刀が変わっていましたねwww
R.3 10/13